マンションを購入すると利便性が一気に上がりますが、入居直前にさらに良くしたいと思うことがあります。それは設備オプションが関係しています。
どれも目移りしてしまい便利に見えるものでも、実際に設置するとそれほどでもなかったりすることが多いのが実際に住んでみた感想です。
ただし全ての設備オプションが悪いというわけではありません。
マンション購入者が満足した設備オプションと失敗した設備オプションについてまとめてみました。
設置して良かった設備オプション
実際にマンション購入をした方の中で満足した設備オプションを紹介します。
フロアコーティング
フロアコーティングをすると、食べ物をこぼしてシミになりそうな床の掃除が簡単にできます。
常にピカピカ新品のようなフローリングを維持できるので、子供がいる家庭では大活躍です。
家具や物を置いた後にコーティングすると塗れない場所も出てくるので、事前に済ませるフロアコーティングはやってよかった設備オプションの一つです。
今後はホームセンターなどでフローリングワックスを購入し、表面を掃除した後に塗っていくとその後も新品のようなピカピカを長持ちすることができます。
玄関横の鏡
出かける前に服装をチェックする玄関横の鏡を設備オプションとして設置する方がいます。
もし同様の鏡があれば必要ありませんが、今後購入予定の方は設備オプションとして考えても良いかと思います。
自分で設置するよりも当然綺麗に出来ますし、その部屋にあう鏡が用意できます。
鏡を玄関に置くことで、部屋が広く見えたり明り取りとしての効果もあります。
電源コンセントの増設
家電の置く場所によってはたくさんの電源コンセントが必要な場所が出てきます。どこにどの家電を置くのかを決めておいて、足りないと感じたら電源コンセントの増設をしておきましょう。
一日中さしっぱなしの家電があります。例えば照明器具や空気清浄機など。また掃除機などでも各部屋に電源が必要なので満遍なくコンセントがある方が助かります。
これをしておかないと、タコ足状態になるので安全面からもオススメします。ぜひ部屋のレイアウトを考えて、それに応じたコンセントを増設しましょう。
ただし、マンション全体で電気の総容量が決まっているので、各住戸ごとに限度があります。先にそれを確認してください。
あると便利なコンセント増設場所をまとめておきます。
- 玄関のカウンターの上
- デスクトップパソコン周辺(周辺機器が多い方)
- 洗面所の収納内部
- ベランダや庭
- 車庫の中駐車場脇(一戸建ての場合)
コンセントの増設は電気工事が必要なので、入居後に後付けが難しくなっています。
他のオプションより申込期限が早めに設定されているので、できるだけ早く検討するようにしましょう。
ドアを引き戸に変更
ドアを引き戸に変更することは、幼児やお年寄りがいる家族には安全です。私は変更しませんでしたが、引き戸にすべきだったという後悔があります。
それはドアを子供が開けたり閉めたりして遊ぶのと(注意するとさらに遊びます)、足にドアを挟みそうになっているのを何度か見たことがあるからです。引き戸は足の指詰め防止にもなります。
場所によっては引き戸を開放したままの方が、隣の部屋との活用がしやすい場合があります。
ドアがあることで閉鎖的な感じがする部屋もあるので、想像以上に便利だという口コミ結果がでています。
洗濯機の上の吊戸棚
洗濯機の上はデッドスペースになりがちな場所です。その場所に吊り戸棚があれば、洗剤や掃除用品、タオルなどを入れるのに便利です。
私もこれは設置しています。意外とタオルは嵩張るのと、掃除用品が色々と多いので助かっています。戸棚があるだけでシンプルに見え、細かなグッズが見えないことで生活感を消すことができますよ。
結局他の戸棚を買ったりして、設置する予定があるのであれば、このスペースは設置オプションとして考えると良いかと思います。
大型食器洗浄乾燥機
標準設備の場合もありますが、大容量の場合はオプションになります。キッチンの引き出しの中に入れられるビルトインタイプなので見た目がすっきりとしてとても綺麗です。
後付けになると上に乗せるタイプになるので、予定している方はビルトインタイプをオプションで設置しましょう。
カップボード(食器棚)
キッチンごとにあうデザインのカップボード(食器棚)を設置してくれます。高さやその部屋のデザインにあった食器棚になるので統一感がでてきます。
ただし仕様変更、設計が関わってくるので、工事オプションとしては価格が高くなります。
エコカラット
湿度を調節して、においまで抑えてくれるエコカラットおいうインテリア壁材があります。日本は湿度の変化が夏と冬に激しいので、特に人気があります。
種類もたくさんあり部屋のアクセントにもなります。
照明の増設
その部屋に高級感を出すダウンライトというのがあります。これはモデルルームでも多用されているので確認してください。
電源コンセントと同じく、電気工事が関係してくるので、早めに検討しましょう。
設置して失敗した設備オプション
実際にマンション購入をした方の中で失敗したと感じた設備オプションを紹介します。
キッチン床暖房
キッチンの床暖房は、キッチンへの滞在時間に比べると電気代が高くつき、設置しなければよかったいう感想が多いです。
電気代が高すぎると使わなくなります(これはどこにでも言えることです)。意外とスリッパや代用品で対応できたりするので、キッチンに床暖房を設置するのは非経済的だと思います。
ミストサウナ
新しい生活がスタートすると、これまでとは違うことをしてみたくなるものです。ミストサウナを設置したくなるというのもその一つです。
ミストサウナとは天井から出る霧状の温水でリラックス効果が期待できるものです。
自宅でサウナができるのは確かに魅力的ではありますが、カビが発生しやすいということで、維持させるのもなかなか大変です。
小型食洗器
食洗器自体は必要ですが、小型の食洗器を設置すると、洗浄力不足で結局手洗いをしているという方もいるようです。
必ずその食洗器の効果を知ったうえで検討しましょう。オプションで購入しなくても、後から良い大型食洗器を探して設置する方が良さそうです。
床下収納
収納力がアップするので一見良さそうに見えるのが床下収納です。実際は整理しにくいので一度も開けない物置になってしまいます。
IHクッキングヒーター
キッチン周辺の掃除はしやすいのですが、火力不足という声が多いです。また電気代も気になります。料理が好きな家庭では向いていません。
ピクチャーレール
壁に穴を開けずに額物や絵を飾ることが出来るピクチャーレールですが、何もない部屋にはおしゃれですが、結局その下に家具などを置いてしまい、機能しない使えないということもあります。
このあたりは、オプションで設置するのではなく、実際に生活してから考えるのが良いと思います。
高機能トイレ
自動的に開閉したり、自動的に掃除したりする高機能トイレですが、滞在時間の割りに高機能すぎるので宝の持ち腐れになる方もいます。
電気代が安ければもちろん便利なのですが、非経済的なものの一つなので、結局スイッチをオフにしている方もいるようです。
まとめ
良かったオプション、失敗したオプションを見てみると、生活に関係する地味なオプションが良かったという結果がでてきます。
「便利かも」「おしゃれ」というイメージだけで想像して設置してしまうと、結果的に使わないことが多いので失敗してしまいます。
毎日の導線、生活パターンなどを考えて設置するか検討するようにしてください。必要なものだけ選びましょう。