住宅が完成すると内覧会というのがあります。これはただ建物を見るだけではありません。
この内覧会で欠陥や不具合を見逃すと、そのまま引き渡しになってしまい後から後悔することになります。
後から後悔しないために、内覧会でチェックすべきことについてご紹介します。ホームインスペクターがいると安心ですよ。
内覧会とは?
欠陥住宅を購入しないように、引渡し前に内覧会というのが行われます。
新築のマンションや一戸建ての場合は、注文通りに仕上がっているのか、工事の不備、不具合は無いのかをチェックします。
また、中古の場合は経年劣化などの診断をします。中古は契約前に行います。
もし不具合があれば見つけ次第、補修してくれますが、入居後に不備が見つかった場合は、無料ではなかったり、対応が遅くなりがちです。
場合によっては対応が不可能なこともあるので、内覧会は不具合が無いかをチェックする機会だと思って下さい。
内覧会でチェックする主な項目
- 仕上げの傷や汚れ
- 設備機器の動作
- 建具のチェック
- 床の凹凸が無いか
- クロス下地
- 排水管
- ドア建具のズレ
- ドアのいがみ
- 雨漏りなどの確認
内覧会で建物に設置されている設備機器も実際に動かして確認しましょう。
実はこの内覧会で確認する項目は合計100個所以上あると言われています。
気にになる床や壁の傷をチェックしたいのですが、それよりも構造的な欠陥や機能面の不具合が無いかを注意して見ていくことの方が重要になっています。
これだけたくさんのことを素人目線では欠陥を見抜くことは難しいので、最近ではホームインスペクターと一緒に建物を見て回ることが増えています。
ホームインスペクターとは、プロの住宅診断士のこと
ホームインスペクターとは、プロの住宅診断士のことです。
建物や建築、不動産取引などの知識を持ち、第三者の立場で診断を行ってくれます。
もし新築物件で不具合があれば、補修にかかる予算の見積もりをしてくれます。中古の場合は、劣化の状態から修繕の時期、費用の目安などを助言してもらえます。
参考:内閣府認証NPO法人「日本ホームインスペクターズ協会」
ホームインスペクターの費用
- 一戸建ての場合:所要時間2~3時間で4~8万円
- マンションの場合:所要時間3時間以上、6~12万円
ホームインスペクターには費用が発生しますが、住宅購入後に大きな不具合を見つけた場合、被害額や心理的ダメージによる消耗などと比較すると大きな出費とは言えません。
安心を買うつもりで、頼まれる方が多くなっています。
不具合が見つかった時を想定して内覧会は早めにしよう
折角、内覧会で不具合を見つけても、決済・引き渡しまで間隔がなければ、修繕の時間が間に合いません。
不具合が見つかった時を想定して、内覧会はできるだけ早く行うようにしましょう。最低でも1週間前には行うようにしてください。
不具合がなった場合の流れ
- 竣工
- 内覧会
- 決済・引き渡し
不具合があった場合の流れ
- 竣工
- 内覧会
- 問題あり
- 修繕
- 再内覧会
- 決済・引き渡し
不具合があった場合は、修繕後、再内覧会をしてもらえます。