マンションの中で人気がなく売れないのが1階。その理由はたくさんのデメリットがあるからです。
ではどのようなデメリットがあるのでしょうか?また考え方次第ではメリットもあります。
そこで今回はマンション1階のデメリットとメリットについてまとめてみました。
マンション1階のデメリット
マンション1階に住むデメリットについてまとめました。
通行人に見られやすい
まず一番に挙げられるのが通行人に見られやすいという点です。マンションには周囲のセキュリティを考慮して、1階の位置を高くしたりすることが多いのですが、それでもその場所が道から近かったり、高低差がある場合は、少し高い位置から見られやすい環境が存在します。
私の経験で書くと、1階はかなり高い位置にありましたが、隣にある一般道路がその位置とほぼ同じ高さにあったことから常に見られていました。
このようにそれぞれのマンションによって、例えば台地や坂道などに建つマンションだと、周りから見られやすいという問題が発生します。
地面に1階がある場合は、専用庭や大型バルコニーが設けられていることが多いのですが、そこに設置されている垣根だけではどうしても覗かれる心配があります。
せっかく冬に貴重な太陽があたる場所でも、通行人が多い場合はカーテンやブラインドを常にしているという状態になります。
セキュリティ面の問題
上で紹介した「通行人に見られやすい」というのと似ていますが、見られやすいということはセキュリティ面で上層階と比べると不利になります。
部屋に入られやすい可能性があるので戸締りを厳重にする必要が出てきます。それに比べて上層階は結構戸締りに関してはルーズだと同じ住人から話を聞きます。
今は防犯センサーが取り付けられることが多いので、外からの侵入には防犯ベルがなり、警備員が駆けつける仕組みになっていますが、それでも常に自らが警戒しておく必要があります。
日当たりが悪い
1階は上層階に比べると当然日当たりが悪くなります。上層階であるほど周りにビルやマンションがないので、その分日当たりがよくなりますが、1階だとどの場所でも近くに塀があるので、日当たり側悪くなります。
中部屋だと特に日当たりが悪いです。角部屋の場合は、日当たりのよい時間帯もありますが、途中でビルや他の建物の影に入ってしまうので、上層階に比べるとどうしても日陰の時間が多くなります。
この辺りは、夏の日の太陽の角度や冬の日の太陽の角度によっても大きく変わってきます。
眺望は期待できない
マンションの良さの中で眺望が良いというのがありますが、低層階、特に1階だと遠くの山や海、タワー、城、花火などを眺めるといったことは期待できません。
断熱効果が期待できない
マンションといえば常に部屋が暖かいものですが、1階だと断熱材を入れていても効果を感じられません。
特に1階角部屋だとかなり寒く、ある時間帯になると日当たりも悪くなります。
マンション1階のメリット
どうしてもデメリットが多いマンション1階ですが、少しだけではありますがメリットもあります。
すぐに外に出られる。外出が億劫にならない
上層階マンションに住む知人と話をすると毎回でてくるのが、マンションから外にでるのが億劫だという話。
この話を聞くと、マンション1階に住んでいると、そのような問題には出くわしません。
すぐに出かけて、簡単に部屋に戻ってくることができます。
価格が安い
上で紹介したデメリットがあるので、人気がないマンション1階には他の部屋より価格が安く設定されています。
それでも売れ残ることが多いのですが…
人が落下する心配はない
当たり前といえば当たり前ですが、1階なので人が落下する心配は皆無です。
特に赤ちゃんや幼児がいる家庭だと、この心配は常に存在します。その心配がないのはメリットだと言えるでしょう。
専用庭や専用駐車場などの付加価値がある
価格が安くてもなかなか売れにくい1階ですが、それを解消するために付加価値を設けています。それは専用庭や専用駐車場など。
マンションで一戸建てのように住めるというのを広告で見かけることがありますが、なんとか1階を売ってしまいたいという思いが感じられます。
専用庭があるとガーデニングが結構楽しめますよ。他の部屋より間取りが多かったり、部屋が広いこともあるので、お得さは確かにあります。
専用庭などは確かにメリットではありますが、上層階のバルコニーからは丸見えの場合も多いので注意しましょう。
まとめ
マンション1階のデメリットとメリットを紹介しました。
マンションといえばセキュリティが高いことが売りなのですが、そのセキュリティ面の問題が1階だとどうしても難しいというのがあります。周りに見られやすい点が最重要課題だと思います。
しかし1階なので気軽に出かけられるという点、子供達が落下する可能性はゼロという面もありますね。
今回マンション1階の視点からまとめてみましたが、これらは全ての1階に当てはまっているわけではありません。そのマンションの場所の特徴によってあったりなかったりします。
坂道だと低い場所にいるとより周りから見られたり、坂の上だと意外と見られなかったりということもあります。
例えば折角1階に専用庭があるのに、騒音が激しくて外に出てられないという問題があるマンションもあり得ます。
このようにマンションには立地と周辺環境がそれぞれ異なるので、実際にそれを確かめる必要があります。
各地によってメリット・デメリットは出てくると思うので、希望のマンションがあれば新築・中古問わず実際に足を運んで確認してみてください。