新築マンションは一定の価格から値下げされることは少ないのですが、必ずしも値引されないわけではありません。
ある一定の基準で新築マンションも値引きされます。しかしそれは売れ残っている場合に限ります。
「新築マンションはいつ値引きされるのか?」についてまとめてみました。
新築マンションの建設中は値引きさせることはほとんどない
新築マンションが販売されるのは、そのマンションが建設し始めた時期からです。
丁度、基礎工事がスタートした時からマンション名が決定し、大きく広告が出てきて販売が始まります。
その後は、新築マンションが完成する頃までには完売させるというプランで基本的に動いています。
- 基礎工事がスタート
- マンション名が決まる
- 広告が出て販売が始まる
- 新築マンションの完成までに完売させる
販売から完売までには結構なゆとりがあることから、第1期販売、第2期販売と進めていきゆったりとした販売が続きます。
以上のような完売までのプランが基本としてあるので、慌てて値下げするということはありません。
この時期はまだ売り手側に余裕があるので、マンションギャラリーで値下げの話をしても全く取り合ってもくれないでしょう。
モデルルームでの顧客との対話の中から予定価格を出して、その価格で売れそうか?を判断しているので、この段階でこのままの価格でいけるかをおおよそで判断しているのです。
新築マンションの完成(竣工)直前に売れ残っていても値下げが難しい
新築マンションの完成(竣工)時期になっても売れ残りがあった場合は、売り手側としては本当は値下げしたいという思いが出てきます。
特に大量の売れ残りがあった場合は、特に顕著。
しかし販売終了間際でもなかなか値下げしたくてもできない事情があります。その理由はすでに購入している先行予約者がいるから。
この段階で大きく「本日より値下げ」と公表してしまうと、先行契約者が不公平を理由にうちも値下げしてほしいということが起り得ます。
そうなるとウチもウチもとなってしまうことが想像できるので、このようなクレームや抗議が来るのを恐れてなかなか値下げできないのが現状です。
ある時期から新築マンションの非公式の値下げが行われる
とは言え、このままじっとしているだけでは売れ残ってしまいます。
大きく値下げを公表すると、怒りの抗議が顧客者から怒り出すので公には値下げには踏み込めません。
しかし売れ残りが続いている場合は、ある時期から表沙汰にはせずに値下げ販売がスタートします。
いつ値下げがされているのかは、販売会社との直接交渉する時です。
竣工間際または完成後に、マンションギャラリーや完成したマンションなどで個別交渉ができます。
個別交渉の時に価格の値引きが行われることがあるので、直接交渉した人にしか値下げ額についてはわかりません。
新築マンションの値下げ時期はいつ?
では売れ残った新築マンションの値引きが始まるのはいつ頃なのでしょうか?
それは新築マンションが80%売れ残り、あと10〜20%で完売となる時期に値下げされることが多いと言われています(各会社によって異なる)。
新築マンションの約80〜90%を売ることができれば、あと残りを10%割引で販売したとしても、全棟で見ると2〜3%ぐらいの値下げで収まるので、価格が下がったということが表沙汰として出てくることはありません。
そのため、よく見かける公表データには「変化なし」という結果が出ているのです。
まとめ
基本的には新築マンションの値下げは行われませんが、最後の売れ残りに関しては、先行予約者の件もあるので、非公式でモデルルームなどによる個別対応で行われています。
ほとんどがこのパターンになりますが、予想以上に売れ残るマンションも世の中にはあります。
例えば、少し交通アクセスがよくない新築マンション、大都市に完成したタワーマンション(タワマン)など。
タワマンの場合は、周囲にタワマンだらけの場合によく見られます
このような時は、モデルルームでの購入希望者との対話の中で販売側がわかります。
初期の段階からマンションの割引が再調整され、新価格が公表されることがありますがこれは例外の話で、基本的には新築マンションの値引きについては少ないというのが現状。
新築マンションが完成するタイミングで、まだ売れ残っている場合は値引き交渉が実現する可能性があると思います。