最近は新築マンションの価格が高いことから、中古マンションの購入検討されている方が増えています。
ただ、中古マンションの古い物件だと耐震基準が今とは異なっているため、危険なマンションがたくさん残っています。
買ってはいけない危険な中古マンションの選び方について紹介します。
過去に建築基準法が2度変更、一番古い物件は危険
建築基準法が過去に2度変更され、その都度、建築法が変わっています。特に改正以前のものが危険なマンションになります。
- 旧々耐震基準:1971年(昭和46年)以前の物件
- 旧耐震基準:1981年(昭和56年)以前の物件
- 新耐震基準:1981年(昭和56年)以降の物件
昭和46年と昭和56年の2度建築基準法が変更。基準法の変更により建築のルールが変わり、建て方そのものが変わっています。
つまり、マンションの安全性が完成年によって3種類に分類されていることがわかります。
耐震基準についてより詳しくは「旧々耐震、旧耐震、新耐震基準はいつからいつまで?その違いや変更点」も読んでみてください。
中古マンションストック戸数の割合
現在全国に約600万戸のマンションストックがあるとされています。これだけの中古分譲マンションがあるということです。
その内、旧耐震基準以前のものは全国で約106万戸あると言われています。
つまり1981年以上前に建築されたマンションが約100万戸残っていることになります。マンション全体の6分の1にもなります。
参考:全国のマンションストック戸数、平成25年調べ(国土交通省・PDF)
年数を覚えて置いて、1981年以上前の物件を購入しないようにしましょう。
駅近で、立地が良く、リノベーション済なのに安いマンションには意味がある
具体的に例を出してみます。
「駅から近いし、リノベーションされて部屋がとても綺麗、実際見てきたけどなかなか良さそう。それでいて安価」というマンションがあります。
「このマンションは相場よりは安い」と薦められた物件が安いのには理由があります。
それは買い手のない旧耐震基準で建てられたマンションである可能性が高いからです。
このようなケースは結構多いので、竣工日は必ず確認しましょう。1971年以前竣工物件は「旧々耐震」なので、特に要注意が必要です。
まとめ
買ってはいけない危険な中古マンションについて、2度の建築基準法の改正からご紹介しました。
全体の6分の1にあたる旧耐震以前の中古マンションをどうしても売ろうとリノベーションして中身だけ新品にして販売しています。
見た目は綺麗なのですが、やはり耐震基準がしっかりしていないと日本は地震が多い国なので、その点は慎重になる必要があります。
年数が古ければ今後建て替えも難しくのが現状です。中古マンションの選ぶ時は長期的視点で考えていきましょう。
竣工日は必ず確認して下さい。1981年以降の新耐震を中心に選ぶことをおすすめします。