住宅ローンを実際に返済して行く中で、身にしみて感じていることは「35年ローンにしなくて良かった」ということです。
結果的にそうなってしまったというのが正しいのですが…
頭金を貯めていたので、その分返済期間を短くすることができています。詳しくは下の記事をあわせて読んでみてください▼
関連:40代でのマンション購入は頭金の多さが重要だと実感した話
住宅ローン35年については、低金利ということもあり当たり前になってきました。不動産会社もそのように言うことが多いですね。
でも35年ローンはかなり危険だと感じています。なぜそう感じているのかについて、住宅ローン返済者が感じていることを今回まとめてみました。
「35年ローン+ボーナス払い無し」だと、ほとんどの人が60歳以上にならないと完済できない
マンションや一戸建てを購入しようか迷っている時に、不動産会社の方がよくいうセリフは「今支払っている賃貸料金と同額でマンションを買うことができますよ。しかもボーナス払い無しで」というアドバイスです。
このアドバイスは、今後ろから購買者になろうかという方の背中を押しているという内容に他なりません。
確かに賃貸と同じ料金で支払えるように感じるかもしれませんが、実際は固定資産税や修繕積立金なども支払うので、もっと必要になります。
そんな不動産会社のアドバイスによりマンションを購入する方の住宅ローンは「35年ローン+ボーナス支払いなし」というプランです。
これはかなり危険なことだと、実際に返済していく中で感じています。
というのは35年ローンというのは25歳で買った方がやっと60歳で支払いが終わるというプランだからです。最少年齢で25歳ですよ。
つまり35年ローンを組むということは、ほとんどの人が60歳以上にならないと完済できないプランなのです。
60歳の時に今の仕事を続けられているのか?給料は同じなのか?という保証はない
35年ローンの方は漠然とした未来を予想しています。でも実際は「60歳の自分が仕事の面で安泰なのか?」という保証はないのです。
最近は大手企業でもリストラが進んでおり、40歳後半のリストラというびっくりするようなニュースもありました。
会社員は給料がずっと安定しているというのは、その職場で働けている以上続きますが、リストラを含めた企業の安定があってこそ実現できるというものです。
上で紹介したようにリストラの声も多くなったり、ボーナス支給額が減ったり、派遣社員が増えたりというような現状を踏まえてみると、やはり35年ローンはかなり危険だな感じているのです。
ボーナスがあれば早期繰り上げ返済をして老後不安を取り除こう
このまま35年ローンを続けていくと、60歳になった時にまだ1000万円も返済する必要が出てきます。
また「そういう時は退職金を使えば良い」と楽観的に感じている方もいると思いますが、退職後の年金もあまり期待できないニュースがある中、「本当に退職金を住宅ローン返済に使ってもいいの?」って思えてくるのです。
「まだ先のことだから」と先延ばしにせずに、もし今ボーナスがあればそれを使って早期繰り上げ返済をしていくことをおすすめします。
早期繰り上げ返済はインターネット(ネットバンキング)だと手数料が無料なので、まとまったボーナスでの返済はぜひしてください。
銀行ごとの繰り上げ返済手数料については下の記事にまとめています
私は頭金を貯めていたのもあり、返済期間を短くできました。そのままのんびりと返済していっていますが、ある時ボーナスにも余裕が出てきたので、まとめて繰り上げ返済しています。
これで漠然とした将来の不安が少しマシになりましたよ。
このぼんやりとした不安というのは実際に購入したものでないとわからないかもしれませんが、もし今預金に余裕があればしてみてください。
今後必要な時は子供の大学入試周辺まで起こらないはずなので、今回早期繰り上げ返済を行ってみて感じたことを書いてみました。
最後に
60歳以降も返済が続く方がほとんどとなる35年ローンの危険性について感じていることを書いてみました。
今ほとんどの人が公的年金を受け取れるのが65歳になってからです。今後もっと遅くなるということも話題になっています。
年金をもらえない60代前半をイメージしてみてください。もし今のまま仕事を続けられたとしても収入は下がっている可能性もあるでしょうし、退職金は老後のために置いておきたいものです。
そのような不安があるので、住宅ローンを退職金から返済するのはかなり危険だなと感じました。
特に年金問題や老後不安というニュースがある中、特に強くその危険性を感じたので今回書いてみました。