マンションを購入したにも関わらず、引っ越しやその他の理由で手放さないといけない場合が出てきます。
マンション売却を考えた段階で、最初に思うのが「マンションはどれぐらいの期間で売却できるのか?」という疑問です。
どんな物でもそうであるように、マンションでも安く売るとあっという間に売り切れます。しかし誰もが高く売りたいのは間違いありません。次の住宅への頭金になりますからね。
では、できるだけ高く売りたい場合はどれぐらいの期間を必要とするのでしょうか?
今回はマンションをできるだけ高額で売却するのに必要な期間について紹介します。
安く売るなら簡単だが、高く売るのには時間がかかる
マンションを売却する場合、当然買い手がいることで取引が成立します。その為、出来るだけ早く売ろうと考えれば、それだけ売出価格を安く設定する必要が出てくるのです。
価格を安く設定するとマンションをたった1か月で売ることは可能です。しかし実際の希望価格よりも大幅に下がってしまいます。
「できるだけ早く売りたいのか?」「できるだけ高く売りたいのか?」によって売却期間には違いが出てきます。
マンションをできるだけ高額で売却するのに必要な期間は?
ではマンションをできるだけ高く売却する場合、どれだけの期間が必要なのでしょうか?
高額に売却するための期間は2~3ヶ月だと言われています。それは以下の理由からになります。
マンションの価格設定の流れと買い手の動向
最初の1か月の動向
マンションをできるだけ高く買ってもらうためには、まず強気の価格でスタートします。
それを大きく宣伝し広めることで、買う気になっている人たちの目にとまり、その候補者の動向を見ることが重要です。
- まず最初に販売価格を強気の価格設定にする。その動向により価格改定を行う流れにする
- 強気の価格設定で売り出しをスタート、1か月以内に内覧希望者がいれば「そのマンションに以前から興味があった人」ということ
- この人たちが最もマンションを購入する確率が高い人たち、つまり「意欲の強い買い手」の可能性が高い
仲介業者には多くの買い手に知ってもらえるような方法で広告や宣伝を行ってもらいます。この方法を取ると約1か月ほどで購入希望者が目にすることができます。
広告や宣伝をオープンに出してもらうためには、仲介手数料を無料にしないようにしましょう。それについては「マンション売却時、仲介手数料無料だと逆に損する」という記事に書いたのであわせて読んでみてください。
1か月後の動向
以上の方法だと1か月ほどで購入希望者に行き渡ります。購入希望者がいれば内覧が進み、一気にマンション売却への動きが加速します。
しかし1か月経っても買い手の話が無いのであれば、強気の価格設定だと誰も買い手がいないことになります。ここで初めて価格改定を検討するようにしましょう。
この段階で値下げに踏み切りますが、値下げ前にはやるべきことがあり、それを全部行った上ではじめて踏み切ります。この値下げに踏み切る前にすべきことについては別記事で紹介します。
値下げ前にやるべきことリストを全部行っていれば、この段階で値下げをします。あとは1か月目と同じで、買い手が興味があれば次の1か月でアクションがあります。
これを繰り返すので、高くマンションを売るための売却期間は約3か月が目安と言えるのです。
まとめ
- 1か月目:強気の価格設定→反応を見る
- 1か月後:値下げ前にやるべきことリストの条件を見直し、その後価格改定をする
- 2ヶ月目:値下げ後の反応を見る
- 2か月後:ここで売れない場合は、もう一度価格を改定する
以上のような流れになります。強気の価格設定で買い手候補が出てくれば、1ヶ月ぐらいで内覧希望者の話があります。
それ以降は反応を見て値下げに踏み切るか様子を見るようにしましょう。