マンションなどの不動産は、あまりにも大きな買い物になるので購入が慎重になります。
その為、ほとんどの人がマンション購入の経験が少ないので、判断を間違えた購入をするケースが増えています。
購入したマンションにはできるだけ長い間住むことを前提に買うというのがほとんどだと思いますが、子供の進学、親の転勤などがあり、思いもせぬタイミングで引越しを余儀なくされます。
そういう突然のハプニングが起こった時のために、慌てることなく「いざという時のために売れるマンションを買っておく」ことをおすすめします。
判断を間違って購入すると、そのマンションを売却、又は貸し出すことができないので、次への行動に移せなかったり、売却したお金を使って次のマンションへの頭金にもできません。
マンションは不動産である観点を持つことが必要です。売れるマンションの条件を先に知った上で、マンション探しを始めましょう。
都会のマンションでは買い替えをしている人が多い
都会に住んでいて感じるのは、予想以上にマンションを資産として考えている人が多いということです。
その金融資産を使って何度もマンションを売り、買い替えをしているのです。
これは地方に住んでいる時には全く感じませんでした。いつも同じ住人なのがマンションであり、それが当たり前であると思い込んでいました。
それが都会、特に都心部に住むことになり、その観点は間違っていることに気がつきます。
中古マンションを購入したことで見えてきたことは、マンションとは「住むためのもの」ですが、同時に「換金性の高い金融資産」を併せ持っているということです。
高級マンションを購入しては、そこに住むのではなく賃貸としてすぐに貸し出している人も多く見かけるようになりました。
もちろん漠然とはわかってはいましたが、これほどまでに「買い替え」や「貸出し」をしている人が多いことに驚かされました。
この話は東京や大阪、名古屋のような大都市に限定した話だと思いますが、現実にそうなのです。
これからは売れる・貸せるマンションでないと価値が急下落する
最近は高齢化社会になり、場所によってはマンションの部屋が余っていることが増えてきています。特に地方に行けばそれは顕著で、都会の外れでもそれが起こりつつあります。
これまでは都会で徒歩12分とか、2本電車の乗り継ぎが必要なエリアでも、一気に資産価値が下落していくことを中古マンションの販売価格から見て取れます。
一駅だけ乗って乗り換えするというだけでも負担があるので、それだけでもマンション価格が急落しているマンションを見かけました。これは数年前に売り出されていた新築マンションで、その時は強気の販売価格だったのを覚えています。
このように立地のみ少しハンデがある場合(例えば親だけがバス通勤するような場所だと)、中古マンションとして売却する時は売れるまでに時間がかかりますし、結果的に価格がどんどん下がってしまうことを意味します。
あまりにも近隣にマンションが溢れすぎているので、これからはよりシンプルな電車の乗り継ぎ、徒歩5分以内の立地条件、人気の小学校区・中学校区などの条件でしか資産価値を維持できなくなっていくのを感じます。
まとめ
近い将来、大幅にマンション価値が下落することが新聞などでも報じられています。
下落する時期は東京オリンピック後というのが一般的な見方です。私は次の消費税10%になる増税の時期から一気に市場が冷えてくるのではと見ています。
世の中は平穏無事なことはほとんどありません。特に不動産には大きな変化が待ち受けているのをヒシヒシと感じています。
このような今から予想できないことが現実に起こった場合を備えるには「分譲マンションは「立地・周辺環境」と「建物の構造・グレード」の2つ視点を分けて考えよう」という記事にもあるのように好条件のマンションを探し、そして購入することが重要です。
購入時には予想以上に販売価格が高くなってしまいます、結果的に資産価値を高めることに繋がるのです。
郊外に安い中古住宅を購入し、好きなようにリフォームやDIYするのもありですが、マンション購入は必ず住宅ローンというリスクがあります。
その住宅ローンというリスクを取ってマンションを購入するからには「売れる」「貸せる」という価値観を持った、マンション選びが重要です。ぜひ、その視点で探してみてください。