マンションの南西角や南東角などの角住戸の窓が結露をするということがよく言われています。
実際に経験したことを下の記事にまとめているのであわせて読んでみてください▼
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窓は枠である「サッシ」と「ガラス」で出来ています。サッシとガラスどちらにも種類があり、組み合わせによって結露しやすいのと結露しにくいのとに分かれます。
複層ガラスだから結露はしないというわけではありません。ガラスやサッシはどのタイプが結露しにくいのかについて紹介します。
ガラスの種類は単層と複層があり、複層タイプの方が断熱性が高い
ガラスには単層と複層のガラスがあります。言い方は色々あるので、下にまとめました。
- 単層ガラス:シングルガラス
- 複層ガラス:ペアガラス(二重ガラス)、トリプルガラス(三重ガラス)
複層ガラスの仕組み
複層ガラスは、ガラスを2枚重ねたタイプもありますが、それ以外には1枚ガラスの前後に空気層を設けたタイプもあります。
- 2枚重ねたタイプ
- 1枚のガラスの表裏に空気層をつけたタイプ
一般的には下の1枚空気層タイプが多く、結果的にそれが断熱効果を発揮しています。
複層ガラスの方が断熱性がある
断熱性が高いのは単層ガラスよりも複層ガラスの方。その理由は複層ガラスの表裏についている空気層が断熱材の役割を果たしているので、断熱効果がアップしているのです。
しかしこれは断熱性だけの話であり、イコール遮音性が良いというわけではありません。
遮音性が高いのはガラスそのものの厚みの方に関係があることを知っておきましょう。
サッシの種類はアルミ、樹脂製、木製アルミ、断熱アルミなど種類が豊富
それに対し、サッシの種類は多く、一般的なものでも以下のような種類があります。
- アルミ
- 樹脂製
- 木製アルミ(アルミ天然木)
- アルミと樹脂を組み合わせた断熱アルミ
これらの中で最も断熱性が低いのはアルミです。アルミサッシの部分が最も結露が発生しやすい場所と言われています。
その為、最近ではアルミが減ってきて、樹脂製のサッシが増えてきています。木製は断熱性が高いので、その樹脂を使った複合タイプが増えているのです。
しかし、マンションなどの大きな窓になると、樹脂製でも補強材が入っているので、どうしても結露が発生してしまいます。
結露問題だけで見ると、木製が最も優れていると言えます。
- 木製サッシ > 樹脂製 サッシ> アルミ製サッシ
マンションでは残念ながら断熱性の高い木製サッシは使われているのは少ないです。どちらかと言うと一戸建てが多いですね。
マンションではアルミは減り、樹脂製サッシやアルミに樹脂を組み合わせた断熱アルミが多くなっています。
まとめ
ガラスは複層ガラス(ペアガラス・トリプルガラス)で、サッシは木製サッシが最高であることがわかりました。
できればこの組み合わせにしたいところですが、木製サッシはさすがにマンションでは少なく、樹脂製サッシや組み合わせた断熱アルミが多くなっています。
多くはなってきてはいますが、いまだに日本ではアルミサッシで単層ガラスの組み合わせが残っているのが現状です。中古マンションは要注意ですね。
特にガラスは単層ガラスだと外断熱効果は低いので、マンション探しの時は必ず複層ガラスであることをチェックするようにしましょう。