新築マンション、または中古マンションを購入後に、その資産価値が落ちずに、逆に上がるマンションがあります。
価値が落ちにくいマンションを選んでいても、新築マンションはどうしても2年以降から落ちてしまうものです。
では、分譲マンションで資産価値が落ちない条件とはどういうものなのでしょうか?
購入したマンションが(偶然・必然問わず)4つの条件の中の一つに当てはまることで、築10年以上経った今でも資産価値が落ちないことがあり得ます。
実際の体験談を含めた、マンションの資産価値が上がる条件についてまとめてみました。
1.交通の便が良くなる、近くに新駅ができた
これまでは最寄駅からかなり遠くにあったマンションが、近くに新駅ができたということで資産価値が上がることがあります。
- 線路だけあったのが、駅と駅の距離が長いことから近くに新しい駅ができる場合
- 線路の延伸により新たな駅ができた場合
以上2つのケースがあります。
新駅ができることや鉄道が延伸するということは、何年も前からわかっていることが多いです。
長い年月をかけて新駅が造られることから、比較的わかりやすい資産価値が上がる条件だと言えます。
例えば大阪市内で言うとなにわ筋線、JRおおさか東線、北大阪急行線(御堂筋線)の延伸計画、京都水族館の近くにできた新駅「梅小路京都西駅」など。
駅ができるとその周辺が開発されるので、資産価値が一気にあがります。
このあたりは普段のニュースや新聞から、そして区画整理や再開発計画など、自治体のサイトからチェックするようにしてみてください。
2.近くに大型商業施設が建設された
これまでは駅から遠い資産価値の低いマンションだったのが、大きな商業施設(ショッピングモール)が建設されたことで、大きく価値を上げるマンションがあります。
商業施設はスーパーだけでなく、半日以上いられる大型の商業施設が価値を上げています。
例えば食料品以外に、有名なアパレルメーカー(衣服)、フードコート、レストランなど、家族がいられるファミリー向け施設が中心。
これまで何もなかった場所に商業施設が建つと、そこにたくさんの人が集まり活性化するのです。
工業施設で全く人気が無かったエリアに建つと安くマンションを購入できた上に、資産価値が大きく上がったということもありました。
立地条件以外に生活の利便性が高いマンションには価値を上げる可能性があることを示しています。
3.何もないエリアに分譲マンションが建ったこと
小さな家が立ち並ぶエリアに、突如として建ったタワーマンションがその街のランドマークとなり、街自身が復興するということもあり得る例です。
低層階住宅地にタワーマンションがポツリと建つことで、その街の中心エリアになっていくのです。
例えばタワマン利用者向けのスーパーやコンビニなど。
タワマンの住人が増えることで街が活性化していき、そのマンションの価値が向上していきます。
希少価値の高いマンションの見極め方としては、これまでマンション建設がされたことがなかったエリアか、特にそれがタワーだったら、周囲からかなりのインパクトを持たせます。
価値は高くなるメリットがありますが、電車が混んだり、日照不足や強風問題などのデメリットも発生することがあります。
4.そのマンションに住みたいという独自性がある
マンションには共用設備があります。共用設備を使ったそのマンションだけの独自性(オリジナル)・充実度の高さが資産価値が落ちない条件になります。
例えばそのマンション内に学童保育がある、ダンスや料理、英会話などを行うためのカルチャーエリアが盛んである、そのマンションに集まって一緒に参加できる施設があるなどが挙げられます。
重要なのは強制的な参加では無く、あくまでも参加したい人だけの集まりからスタートし、それが活性化することが重要です。
そのマンションの住人同士で良い関係がつくられていることが望ましいと思います。
この関係を知るための方法としては、住人が興味を持てる共用部が充実しているのか、入居者イベントを先に見ることができるかなどからわかります。