中古マンションを購入しバスルーム（お風呂場・浴室）をリフォームする場合、工事方法や選び方を知っておく必要があります。
バスの撤去や場合によっては配管の修繕なども必要になってきます。
バスルームのリフォームの設置工事や、標準仕様と高級仕様の違い、バスルームの選び方、費用の一例を紹介します。
バスの設置工事について
バスルーム（浴室）をリフォームするのには、2種類の方法があります。
1つはオーダーメイドの「在来工法」で、もう一つは一般的な「システムバス」になっています。
在来工法
完全オーダーメイド方式で、オリジナルデザインや特殊な場所に設置したい場合に向いています。
例えば浴室の天井が高い場合や、浴室を変わった形にしたい方、窓の位置をこだわりたいという方にはこの工法で頼みましょう。
完成期間は職人さん次第になり、工期が1～2週間かかるところがあります。
システムバス（ユニットバス）
ユニット型でバスタブ、床、天井など全てがパーツ工場で製造されています。
それらをカタログを見て先に決め、決めたパーツをマンションに運んで組み立てる形式なので設置も早くなっています。
工期は2～3日と短くなっており、現在では一戸建てとマンションともシステムバス（ユニットバス）が主流になっています。
また完成がどれも均一で、イメージ通りに仕上がるという特徴もあります。
標準仕様と高級仕様の違い
バスルームの「標準仕様」と「高級仕様」の違いについては、大きく3つ挙げられます。「高級仕様」については高級ホテルの浴室を思い浮かべると分かりやすいと思います。
高級仕様の方が、よりリラックス効果がありながら、省エネ効果もある浴室・シャワーになっています。
- 鏡（ミラー）
- 照明器具
- 水栓金具
鏡（ミラー）
「標準仕様」では縦に細長い鏡を洗い場の前に設置するのが一般的ですが、「高級仕様」では横長の幅広いタイプ「ワイドミラー」になっており、お風呂に入りながら鏡をみられるようにもなっています。
照明器具
照明は「標準仕様」の場合は壁や天井に設置するタイプになりますが、「高級仕様」の場合は埋め込み式で、ダウンライトを使用しています。
照明についてはグレードの幅が大きくあるので費用は様々です。
浴室用水栓金具（シャワー）
浴室用の水栓金具（シャワー）は、「標準仕様」は一般的な左右（または前後）にまわすハンドル式になっていますが、「高級仕様」の場合はボタン式でタッチ操作がよく使われています。
また上面と正面にスイッチがある「2WAYタッチ水栓」が設置されています。
天井についているオーバヘッドシャワーなどもあります。節水しならがも、浴び心地が良いものが増えています。
バスルームの選び方
TOTO、LIXIL、Panasonic各社ユニットバスを見ると以下の選択肢があります。
- 戸建て住宅用
- 一戸建て・マンション用
- マンション用
以上の3種類あります。
マンションの場合は「②一戸建て・マンション用」か「③マンション用」から選ぶようにしましょう。
「標準仕様」の場合はどれを選んでも、快適かつ安全に使用するので、標準だけでも十分に満足できます。
その上に素材や機能的なオプションを追加することで、よりリラックスできるバスルームを作り出すことができます。
サイズ
床面積は0.75坪、1坪（1616）、1.25坪（1620）、1.5坪があります。一般的に1坪（1616）が多く、1.25坪（1620）以上だと洗い場が広くなっていて、高齢者や子供がいる場合など2人が座る必要がある場合はとても便利です。
掃除
毎日のお風呂場の掃除、できるだけ負担を軽くするための素材が色々あります。
例えば排水口、凹凸のない壁、すぐ乾く床、汚れにくいドアなどオプションにより様々です。
リラックス効果
ジェットバスや色々な水流に変更できるシャワー、音楽、映像、照明などリラックスするためのオプションが幅広くあります。
腰と肩付近からお湯が流れてくる水流ジェットバスなどもあります。
バリアフリー
手すり、段差、床暖房、ミスト、滑りにくい床など色々なオプションがあります。
在来工法からシステムバスにリフォームした費用
「在来工法」から「システムバス」に変更するには、床・壁・天井全てを解体する必要があります。
元となる土台に問題あれば取り替え費用が別途かかります。その上に、基礎を作り直し、その上にシステムバスを取り付けます。
- 材料費システムバス
- 解体工事費
- 電気工事費
- 機器組み立て費
- 合計：130万円
バスルームの設備「標準仕様」と「高級仕様」とでは約1.5～2倍の費用の差が発生します。