住宅ローンには変動金利と、全期間固定金利、固定金利選択型とあります。変動金利は一般の銀行ローン。フラット35には変動金利はありません。
変動金利の方が固定金利よりは金利が低い住宅ローンとなっています。住宅ローンの約4割の方が選んでいます。
今回は「変動金利」5つの特徴と、住宅ローンアンケートの調査結果から変動金利を選んだ人の割合についてご紹介します。
変動金利とは?5つの特徴
わかりやすく5つの特徴から変動金利について見ていきます。
- 金利の上昇リスクがある
- 金利が年2回見直される
- 返済額は最初の5年は変わらない
- もし金利が高騰した場合には上限がある
- 固定金利に変更が可能
1つ目の特徴は、変動金利は住宅ローンの金利が上昇したり、或いは低下したりすることがあるということです。これは固定金利には無いリスクです。
2つ目の特徴は、年に2回、4月と10月に金利が見直されます。変動金利は短期プライムレートに連動して動くので、短期プライムレートを知ることが必要になります。ただ、常に低金利。あまり変わっていないのが現状です。
3つ目の特徴は、返済額ははじめの5年間は変わりません。5年ルールというのがあります。
4つ目の特徴は、高騰した場合にルールがあります。それは支払金額変更時の返済額が、直前の支払額の1.25倍までを上限としています。
例えば10万円が15万円になったとしても、12.5万円となります。最近の原状を見ていると、高騰が考えにくい状態ではありますが…。
5つ目の特徴は、意外と知られていないのですが、変動金利は途中で固定金利に変更することができます。しかもいつでも変更OKです。
住宅ローンと変動型の割合
モニター期間中に民間住宅ローンを借り入れた方、20歳以上60歳未満の方を対象にアンケート調査をしました。
住宅ローンの金利タイプの調査結果(住宅金融支援機構)によると、変動型は以下の割合になっています。
- 2013年3月~6月:43.5%
- 2013年7月~10月:41.3%
- 2013年11月~2014年2月:37.1%
- 2014年3月~6月:39.3%
- 2014年7月~10月:43.9%
- 2014年11月~2015年2月:41.7%
- 2015年3月~6月:35.8%
参考:2015年度民間住宅ローン利用者の実態調査[第1回民間住宅ローン利用者編]
たくさんのローン借入者を対象にしているので信憑性が高いとは思いますが、短期間に細かく推移していますね。
変動金利は現在とても低い金利ということもあって、これまでの利用率はずっと高い数値でした。
にも関わらず2015年3月~6月で、住宅ローンを変動金利にしている方が35.8%と大幅に減少しているのがわかります。
これはフラット35(19.5%→23.3%)とそれ以外の固定金利型(7.6%→14.7%)の合計が38%と、前回27.1%から増加していることが関係しています。
最後に
金利は0.5%~1%未満と低く返済額を抑えられますが、返済中に金利や返済額見直されます。
短期プライムレートは日本銀行(日銀)が決めています。景気が良い時は高くなり、景気が悪いと低くなる傾向があります。
東京三菱USJや三井住友などの一般の都市型銀行以外に、イオン銀行、新生銀行、じぶん銀行、住信SBIネット銀行などもあります。
短プラを含むその時の状況、各金利型を比較して、最適な住宅ローンを選択しましょう。