前回は「変動金利の特徴について5つ」について紹介しました。今回は固定金利選択型についてです。
固定金利選択型は、変動金利と同じく銀行ローンの金利(変動金利、全期間固定、期間固定選択)の一つです。
今回も同じパターンで、固定金利選択型の特徴5つと住宅ローンとの実際の割合をまとめてみました。
固定金利選択型とは?5つの特徴
固定期間選択型とは、3年や5年、10年、15年など金利を固定する期間を選べる住宅ローンです。
(実際に選択できる期間は、1年、2年、3年、5年、7年、10年、15年、20年、25年、30年、35年。上限35年まで。)
固定期間が短いほど低金利で、10年固定でも1%未満が多いです。わかりやすく5つの特徴から固定金利選択型について見ていきます。
- 固定金利の選択期間中、金利が固定される
- 固定期間終了後の優遇については金融機関によって異なる
- 固定期間終了後は、固定金利か変動金利かを選択する
- 固定期間終了後の返済額は上限なし
- 途中に変動金利には変更できない
1つ目は、選択期間中は金利が固定されます。これは読んで字のごとくですね。
2つ目は、終了後の優遇についてです。これはそれぞれの銀行によって異なるので、それぞれ調べて知っておく必要があります。
3つ目は、期間終了後は、引き続き固定なのかそれとも変動か金利を選択できます。
5つ目は、固定金利を選択しているので、原則、変動金利を選択できません。
ただしこれは原則の話で、実は変更できることが多いです。これについては各銀行に問い合わせてみて下さい。
住宅ローンと固定金利選択型の割合
期間中に民間住宅ローンを借り入れた方で、20歳以上60歳未満の方を対象にアンケート調査をしています。
住宅ローンの金利を調査した結果、固定金利選択型の割合は以下のようになっています。
- 2013年3月~6月:31.1%
- 2013年7月~10月:33.4%
- 2013年11月~2014年2月:31.2%
- 2014年3月~6月:31.4%
- 2014年7月~10月:29.4%
- 2014年11月~2015年2月:31.3%
- 2015年3月~6月:26.3%
参考:2015年度民間住宅ローン利用者の実態調査[第1回民間住宅ローン利用者編]
固定金利選択型は2年、3年、5年、その他10年未満、10年、10年超の6つに区分けされています。上の数値は6つを合計した割合を記しています。
この統計を見てみると、2013年3月から2015年2月まではほぼ同じぐらいの割合を示していますが、2015年3月からは26.3%と大幅に減少しているのがわかります。
その代わりに、「固定金利型」を選択している家庭が、27.1%から大幅に38%増加しています。
最後に
銀行ローン、固定金利選択型の特徴5つと住宅ローンとの割合をまとめてみました。
しばらくは固定金利で、ある一定の期間をすぎると有利な金利に変更できる点が魅力です。ミックス型と呼ばれています。
2016年にマイナス金利政策を打ち出したことで住宅ローンの金利の低下(低金利)が進んでいます。以前紹介した変動金利だけでなく、10年固定型も1%未満が主流になってきています。
各金利を比較して最適な住宅論を選択しましょう。