過去にマンションや一戸建てを購入し住宅ローンを借りた方は、今の住宅ローン金利の推移を見ていない方が多いと聞きます。
その理由は「自分が借りた住宅ローンは低金利で借りたと思い込んでいるから」、また「住宅ローンの借り換えができることを知らないから」です。
実は現在の金利は以前よりも超低金利時代に入っており、今から7年ほど前の住宅ローンは今と比べて金利が1.5%以上もの差があるのです。
金利が約1%違うだけで500万円以上の支払いの差がでてくるのを知ると、これは急がなければとなりますよね。
「住宅ローンの返済中の方で借り換えした方がお得になる人はどのような条件なのか?」について紹介します。該当者の方は一度検討してみて下さい。
「フラット35」の借入金利推移を例に比較
「フラット35」の借入固定金利を2009年、2011年、2016年と比較してみました。
2009年 | 2011年 | 2016年 | 2009年と2016年の金利差 | |
返済期間21~35年 | 2.8~3.0% | 2.5~2.6% | 1.0% | 1.8~2.0% |
返済期間15~20年 | 2.5~2.7% | 2.1~2.1% | 0.9% | 1.6~1.8% |
過去のフラット35の借入金利推移を見ると、特に2009年前期と2011年前期に大きな金利となっていました。それと現在2016年の金利を見比べてみた表になります。
この表を見ると、たった7年で1.6~2.0%の金利差があることがわかります。
最近少し上がってきてはいますが、それでも最低水準の金利を続けている今、借り入れを検討する丁度良いタイミングなのです。
上の表を見比べると2009年と2011年の時期に借りた人は、充分に借り換えの検討が必須なのがわかります。
今回は住宅ローンの中でも「フラット35」の固定金利という分かりやすい例で紹介しました。
※今の「フラット35」の金利情報については公式サイトで確認できます。
次に過去に住宅ローンを借りた方で、住宅ローンの借り換えがお得な人の条件についてまとめてみました。
住宅ローンの借り換えするとお得な人の3つの条件
では、どのような条件の方が、住宅ローンの借り換えが必要なのかについてまとめてみました。
- ローン残高がまだ1,000万円以上残っている方
- 返済期間がまだ10年以上残っている方
- 借り換え後の金利が1%以上下がる方
自分が住宅ローンを借りた時期と今の金利を比較しましょう。ローン残高、返済期間についても確認してください。
以上の3つの条件に当てはまる方は、住宅ローンの借り換えを今すぐ検討しましょう。
なぜ、3つの条件に当てはまる人しか借り換えをオススメしないのか?
上の条件の1つや2つだけでもダメです。3つの条件が当てはまる方しかオススメできません。
その理由は、借り換えには50万円~100万円のコストがかかるからです。
このコストがかからなければ、借り換えは誰でも検討できるのですが、借り換えにまとまった金額が必要になるので、3つの条件に該当する人だけにしましょう。
条件が2つ以下しか該当しなかった場合の返済方法
では、3つの条件に該当しなかった方はどうすれば良いのでしょうか?2つ以下の条件に該当した方には他の方法の返済方法があります。
住宅ローンの借り換えができない場合は、コストのかからない「繰上げ返済」やお金をもう少し貯めてからの「一括返済」の方が効果的です。
返済期間を長めに設定している方でも、繰上げ返済や一括返済をする方は多いので、そちらの方で返済を早めましょう。