これまで賃貸マンションでペットを飼ってきた方が、中古マンションを購入する場合、気になるのがそのマンションのペット可・ペット禁止の条件です。
これはそれぞれのマンションの規約に基づいて運営されているので、その点を購入前に知る必要があります。
ペットは家族同然という方は必見!ペットの可否を決めている管理規約についてとそれを知る方法、ペット不可にも関わらず買われている場合についてもご紹介します。
ペットの飼育の可否はマンションの管理規約に基づいている
マンションでペット可、又はペット禁止の違いについては、そのマンションの管理規約で過去に決められ、それに基づいて運営されてます。
管理規約はそのマンションの住人によって組織されている「管理組合」によって決められます。
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その管理規約によりペット可否がルール化されていて、書面でまとまっているので、中古マンションの購入前に知ることができます。
管理規約を知る方法
各マンションの管理規約については、購入前に書面を見ることができないことが多いのです。
ではどうすれば良いのかというと、不動産会社の担当に頼めば詳細を知ることができます。
ペット飼育を禁止する内容のことが管理規約に書かれていないかについては、先に不動産会社で確認してもらうようにしましょう。
ペット禁止にも関わらず、ペットが飼われている場合は、そのマンションには問題あり
折角、不動産会社に調べてもらってペットの可否についてわかったにも関わらず、実際はそのマンションでペットを飼っている住人がいる場合が存在します。ここまでくると個人レベルの話ですが…。
特にあり得るのが、古い中古マンションで高齢者が多い場合がそれにあたります。私も過去にそういうところを目にしました。
ではこういう場合はどういうことが考えられるのでしょうか?
- 住人間ではわかっているが黙認されている
- 管理組合が機能していない
当然他の住人はわかってはいますが、それについてはマンションの住人では感じてはいるものの、実際に理事会などで問題提起されていません。よくあって掲示で注意を促すレベルです。
この問題がさら挙がった場合については、今後管理組合の方で話し合いによって、完全にペットを飼うことを不可にするという管理規約を増やすことが考えられます。
確かにそれが行われないと不公平感が出てきて、いずれ住民間のトラブルに発展してしまいますからね。
そしてもう一つは、管理組合が機能していないこと。形だけは存在しますが、話し合いはほとんど行われていないという場合もあります。
これはペットの可否以前に、そのマンションでは修繕積立費や何年か毎に行われる積立工事などが行われていないこともあり得ます。
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こういう中古マンションは既に機能していないことが考えられるので、購入後に後悔するよりは、事前に確認して候補から外してしまいましょう。
最後に
当初はペットが禁止されていたマンションでも、中古マンションが老朽化し、買い手がいなくなったことで、途中からペット可に規約が変更されたということもあるそうです。
こういうマンションは「ペットが飼える!」と喜ぶのではなく、別の問題も隠れているので、最初から候補にいれないようにしましょう。
いつ調べても空きがあり、購入が可能になっている中古マンションは、それなりに問題があると思います。