マンションを購入するときにほとんどの方は住宅ローンを利用すると思います。
この住宅ローンですが、どんなイメージを持っていますか?
クレジットカードで支払うときの「クレジット」のようなイメージを持たれている方もいるかと思いますが、全く違います。
ではどう違うのでしょうか?
住宅ローンの「ローン」とクレジットカードの「クレジット」の審査の違いについて紹介します。
クレジットとは?
クレジットとは、ショッピングなどで服やバッグ、アクセサリー、家具などを購入する時に、クレジットカードを提示し購入する仕組みです。
クレジットの場合はクレジットカードを利用することになるので、現金で支払わなくても購入した商品はすぐに自分のものになります。
自分のものになるので、その商品を買ってすぐに知人にプレゼントしたり、すぐに売ってしまったとしても特に問題はありません。
この場合は実際に利用されている方も多いので、イメージがつきやすいかと思います。
クレジットカードの審査
クレジットカードを手に入れる時に、カード会社がその個人の年収や年齢、仕事などから、無担保で限度額範囲内ので利用できる人物であるかを審査しています。
その審査を通過すると、クレジットカードを手に入れることができ、それで商品を買っても自分のものとなるのです。
クレジットカード会社から信頼されているという意味となり、すぐにその商品を他人にすぐ売ったとしても問題ではありません。
ローンとは?
それに対し住宅ローンの「ローン」は意味が異なってきます。
中古マンションを住宅ローンで購入した場合、すぐにそのマンションに住むことができるようになりますが、実は自分の所有物になるのではなく、住宅ローンの支払いが終わった時に初めて自分の所有物になるのです。
住宅ローンの場合はあまりにも金額が高いので、クレジットカードのように無担保では借りられず、「有担保」での貸付になります。
ローンの審査とクレジットとの違い
担保として入れられるもの、お金の代わりになる「担保」があるから、住宅ローンのお金を貸してもらえるという仕組みになっています。
そのためクレジットカードと比較して、住宅ローンの方が担保となるものがあるのかも含めて審査が厳しくなってくるのです。
住宅ローンの審査に通れば、貸す側から見ると、もし住宅ローンの返済ができなくなっても、取り上げるもの(担保)があるので、お金を貸しても損はしないということになります。
返済中は住宅(マンションや一戸建て)は自分のものになっていないので「抵当権」が設定されている状態になります。
完済するまではローンを貸し付けている側に権利があります。
しかし、抵当権を設定されていても、所有者には「使用収収益権」があるので、返済中でもその権利でマンションを利用できるようになっているのです。