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住宅ローン繰り上げ返済の種類と特徴。手数料はネットバンキングがお得

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住宅ローンの融資額を大きくするためには、できるだけ長い期間でローンを組むのが一般的です。

しかし35年の住宅ローンを組んでも、ほとんどの人はそれよりも短い期間でローンを完済してしまいます。

その理由は、繰り上げ返済した分の金額は、元金の返済になるため、その分の利息が軽減されるからです。

最初の10年は住宅ローン控除すまい給付金などの恩恵もあるので、そのまま普通に返済し続け、その後もしまとまった返済が可能であれば考えてみても良いと思います。

繰上げ返済には2種類の方法があります。それぞれの特徴や、繰上げ返済時にかかる手数料がお得になるネットバンキングについても紹介します。

繰上げ返済「返済期間短縮型」と「返済額軽減型」の特徴

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繰上げ返済には2種類の返済法があります。一つは返済期間短縮型で、もう一つは返済額軽減型になります。

  1. 返済期間短縮型
  2. 返済額軽減型

返済期間短縮型の特徴

返済期間短縮型とは、毎月の返済額を変えずに、返済期間を短くする方法です。

毎月の支払額(例えば13万円)はそのままですが、返済期間を35年から32年に変更するということです。

返済期間が短くなればなるほど、支払利息が減り総返済額が少なくなるからです。

以上のことから、繰上げ返済の効果がより高いのは、この「返済期間短縮型」になります。オススメです。

しかし、収支状況の変化などの何らかの理由で再度返済期間を延長することは基本的にはできないというデメリットがあります。

 

返済額軽減型の特徴

返済額軽減型とは、借入期間を変更せずに、毎月の返済額を軽減する方法です。

毎月の支払いを(例えば13万円から12万円に)減らせますが、返済期間(例えば35年)はそのままということです。

毎月の返済負担を減らせますが、総額で支払う利息が、「返済期間短縮型」に比べ多くなるというデメリットがあります。

では「返済額軽減型」はどのような時に利用されるのでしょうか?

それは家計がどうしても苦しい時の緊急措置として使う場合のみです。ほとんどの方は積極的に支払い利息を減らす「返済期間短縮型」を利用されます。

 

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繰上げ返済は手数料がかかるが、ネットバンキングはお得

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住宅ローンの繰上げ返済には、手数料が基本的にかかります。どれぐらいかかるのかについて、変動金利と固定金利で見てみました。

  • 変動金利手数料:0円(無料)~5,250円
  • 固定金利手数料:5000円~2万円(100万円未満)、3万円前後(100万円以上)

このように銀行によっては手数料に大きな開きがあります。

手数料の負担額を見ると、何のために繰り上げ返済するのかがわからなくなりますね。実はこの手数料を少なくする方法があります。

それは「インターネットバンキング」で繰り上げ返済の手続きをするという方法です。

  • ネットバンキングの場合の手数料:割引又は無料になる

例えば一例を見てみましょう。

全額返済することは滅多にないと思うので、ほとんどの方が手数料無料になるのがわかります。

最近では預金のある一定の額を超えると、自動的に繰り上げ返済をしてくれるローンもあります。

フラット35の場合はすぐに対応してくれなかったり、最低繰り上げ返済額が100万円以上だったりするのでご注意ください。ただし手数料は無料です。

それぞれ銀行によって手数料が異なるので注意して下さい。

 

最後に

返済期間が3年短くなることで、総返済額で見ると100万円以上お得になることもあります。

ただし、いくら支払い利息が減るからと言って、無理をした返済はやめましょう。例えば子供の教育費のための貯蓄を減らしたりといった、普段行っている貯蓄をなくしてまでの強引な返済は家計を圧迫することになります。

一定の資金は必ず手元に残しておきましょう。

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