「マンション保険の種類とその特徴」という記事でも紹介したように、マンション保険には4種類あります。
その中で最も重要となるのが火災保険です。
賃貸マンションと分譲マンションでは、火災保険の保証内容が異なっているので注意しましょう。
住宅ローン加入時に火災保険への入るのか?、入らないのか?の決断が必要になるので先に検討しておくことが必要です。
火災保険は賃貸マンションと分譲マンションでは保証範囲が異なる
火災保険は賃貸マンションと分譲マンションでは保証範囲が変わってきます。
賃貸マンション:火災保険の補償範囲
賃貸マンションだと、火災保険に入っておけば、自分が原因で火事になった場合でも、また近隣の部屋から出荷した火が燃え移って自宅まで来たとしても、どちらの場合でも保証されます。
- 自分が原因での火事の場合→保証される
- 近隣からの火事の場合→保証される
分譲マンション:火災保険の補償範囲
新築マンションや中古マンションを購入した時に住宅ローンを組んだ時に加入した火災保険は、保証対象が自宅(専有部分)の火災保険のみになります。
マンションには専有部分と共有部分があります。
(「自宅=専有部分」になります。詳しくは下の記事をあわせて読んでみてください)
参考:中古マンションのリフォームの前に共用部分と専有部分を知っておこう
なぜ自宅だけなのかと言うと、住宅ローンを貸す銀行側としては、建物を保全したいという目的で加入させている保険だからです。
金融機関が火災保険の保険金を、残った住宅ローンの残債回収に使うことを主目的としています。
ということで、自分が起こした火事で隣の家が燃えたとしても、それは対象とならないことを知っておきましょう。
- 自分が原因での火事の場合→保証対象とならない
火災保険の保証対象
マンション購入時に加入する火災保険は、一般にある火災保険と基本的に変わりません。
- 火災による損害
- 破裂や爆発による損害
- 台風(風災)や大雪(雪災)による損害
- 落雷による損害
最近では「自由設計型火災保険」が人気です。略して「住自在(じゅうじざい)」。
これは自分の予算にあった補償金額の保険を選べたり、どこまでの保証にするのかを決められる自由度のある火災保険です。
一般の火災保険に加入すると保証の範囲が広い分、保険料が高い傾向がありますが、これらの選択できるタイプの火災保険は、自分たちに不要な物を省くことができる保険なので安く抑えることができておすすめです。
各保険会社がライフスタイルにあわせて選べるようになっています。細かな保証対象については、各保険会社で比較する必要があります。
特徴として「ここまでは火災保険範囲内だが、これ以下だと範囲外という条件付きが多い」ので、詳細を必ずチェックするようにしましょう。
火災保険の一番重要な点を挙げると、地震や火山の噴火、津波が原因で火災となった場合は、保険金が支払われないので注意しましょう。
地震などが原因で火事になった場合は地震保険に加入する必要があります。地震保険に加入する方は、火災保険と同時に加入する流れになります。
火災保険はいつ加入するの?
火災保険に入るタミングは、マンションの売買契約をした後から決済の間の期間になります。
売買契約が終わると、住宅ローンの申し込みになります。その住宅ローンを借りる条件として火災保険が必須という金融機関もあります。
なのでその点は先に確認しておくことにしましょう。最終的には引き渡し時までに加入していればOKです。
耐震基準・耐震等級などまとめ