住宅ローンの一つに「フラット35」があります。「長期固定金利住宅ローン」のことです。
そのフラット35には2種類の借り方があります。一つは銀行や信用金庫、信用組合などで借りる方法。こちらはたくさんの機関がありますね。そしてもう一つは「モーゲージバンク」で借りるという方法です。
銀行などでは一般的ですが、モーゲージバンクというのはどういう金融機関なのか、比較してまとめてみました。
銀行・信用金庫(信金)・信用組合の金融機関の特徴
一般の銀行や信用金庫(信金)、信用組合などの金融機関は「フラット35」を取り扱っています。
銀行などは「フラット35」以外にたくさんの住宅ローンを取り扱っています。下がその商品です。
- フラット35
- 短プラ連動変動金利
- 固定期間選択型(3年・5年・10年)
- 固定金利
- 長プラ連動変動金利
- 変動金利
ただ、取り扱ってはいるものの金利が少し高くなっています。
その理由は、フラット35より自分の商品を売りたいという思いがあるから。その為、若干金利を高く設定しています。
それと比較すると、モーゲージバンクは金利が低いのです。
モーゲージバンクの特徴
モーゲージバンクとは「フラット35」の取り扱い代理店のことです。
モーゲージバンクは所謂、ローン貸出を専門とする金融機関です。「フラット35」の約6割を取り扱う金融機関です。
「フラット35」金利比較
- 預金金融機関(銀行など):若干高い
- モーゲージバンク:安い
「フラット35」専用の金融機関ですからね、その為、金利が安くなっています。
モーゲージバンクと預金金融機関を比較
「フラット35」は民間金融機関が貸し出した住宅ローン債権を、住宅金融支援機関が買い取った上で証券市場から資金調達する仕組みになっています。
その為「フラット35」を利用することで、預金という住宅ローン貸出の原資となる資金を有しない金融機関も住宅ローンの取扱ができるようになったのです。
- 預金金融機関:預金などを主な原資にする
- モーゲージバンク:預金を集めず、住宅ローンを証券化することで資金を調達し、貸し出しを行う
それじゃぁ、金利が安いモーゲージバンクにしようとなるのですが、そう簡単にはいきません。
金利面は安いが、手数料がある
「フラット35」の住宅ローンにする場合、金利面を踏まえるとモーゲージバンクにしがちですが、そういうわけには行きません。
モーゲージバンクは金利が安いのが特徴ですが、手数料が追加されるので、合計すると必ずしも安くて良いというわけにはいかないのです。
結局のところ、どちらの「フラット35」も似たような金額になります。
まとめ
「フラット35」取り扱いの機関である銀行や信金・公庫などの預金金融機関とモーゲージバンクとを比較してご紹介しました。
以上は一般論なので、それぞれの銀行やモーゲージバンクより細かく見ていくと、どの住宅ローンが良いのかがわかってきます。
モーゲージバンクは審査が柔軟なので、銀行で断られた場合は、借り入れをしてくれる場合もありますよ。これはフリーランスの方に朗報ですね。
「フラット35」は銀行だけでなく、モーゲージバンクも視野にいれて検討してみてはいかがでしょうか。