気になった新築マンションが見つかるとモデルルーム(マンションギャラリー)に行くことで詳細がわかります。
モデルルームにはマンションの一部を再現した間取りを見ることができるのでイメージしやすいのですが、それよりも注目したいのがパンフレットの図面集です。
より具体的にベッドや家具の配置をイメージできると思います。
今回はモデルルームでもらえるパンフレットの図面集について、間取り図の違いやどこをチェックすれば良いかをまとめてみました。
マンションの間取り図と図面集の違い
マンションの間取り図と図面集の違いを紹介します。
マンションの間取り図でわかること
間取り図とは、マンションのチラシやスーモなどにあるように「部屋のイメージ図」になります。
例えば3LDKで、入口すぐに廊下がある、隣に部屋がある、キッチンがあって、リビングの場所などを知るためのものです。
- 間取り
- 廊下
- 隣りにある部屋
- キッチン
- リビングの場所
マンションパンフレットの図面集でわかること
それに対しマンションパンフレットの図面集とは、正確な寸法と縮尺通りに書かれたもので、コンセントの位置や天井高なども表示されてます。
- コンセント
- エアコンコンセント
- アース端子
- 分電盤
- 電話
- テレビ端子
- キッチンの天井供給口
- メーターボックス
- 給湯器リモコン
- インターホン(親機・子機)
- 照明・ダウンライト照明
- 浴室換気
- 浴室暖房乾燥機リモコン
- ガスコンセント
- レンジフード(換気扇)
- 吹き出し窓
- 火災熱感知器
- カーテンレール
- 下がり天井
以上のものには共通のマーク(凡例)を使って表示されています。
寸法縮尺で書かれ正確な間取りの上に、下がり天井があるか、天井高、コンセントの場所などを把握することができるのです。
一例を挙げると、「シューズボックスの中に3口コンセントが設置されている」ということまでわかります。
マンションギャラリーでパンフレットの図面集を手に入れることが重要であることがわかるかと思います。
マンションパンフレットの図面集でチェックすること
ここからは少しだけ具体的に図面集を見てチェックすることを紹介します。
家具やベッドの配置
部屋のサイズが正確にわかるので、望んでいる場所にベッドや家具の配置が可能かがわかります。
今ある家具のサイズ通りに縮尺し書いてみて、より具体的に部屋の使いやすさをイメージすることができます。
柱の出っ張り(アウトポール)の場所
間取り図でもわかりますが、図面集でわかるのはインポールの場合、部屋に柱の出っ張りがあるので、本当にその場所にベッドが横向きに配置できるのかなどがわかります。
室内に柱が出ているインポールだと、実際は狭くなり、ベッドが置けなかったことがあります。
他の場所には窓と扉があるので、結局横向けにベッドが置けなかったという苦い経験がありました(苦笑)。
そのようなことが起こらないように、図面集の段階でチェックしておきましょう
今はアウトポールが増えています。これだとデッドスペースがなくなりベッドや家具を置くことができます。
コンセントの場所
コンセントの場所はとても重要で、これを先に知らないと後で思っていた場所に家電などを配置することができなくなります。
最近のマンションではコンセントの数は増えているのでマシになりましたが、それでも希望している場所に置けないと、電源のために配線が長く使用することになります。
もしマンション図面集の段階でコンセントの位置を変更したい場合は、まだマンションが建てられていないので、位置を変えてもらえる可能性もあるので、モデルルームで聞いてみてください。
部屋やクローゼットの扉
マンションパンフレットの図面集では各部屋ドアやウォークインクローゼットの扉など、各扉(とびら)がどう開くのかまで知ることができます。
扉の前開き、後ろ開きを知ることで、その場所に物が置けないということが出てきます。
そしてその場所は通路化してしまうのです。
前向きの扉であることがわかると、その場所は実際の部屋よりも使えるスペースが減り、活用できる面積がよりせまくなってしまいます。
ウォークインクローゼットがある上に家具を設置すると、ドアを開けた時にその家具と当たらないかなどを先に確認することができるのです。
下がり天井の把握
図面集の点線で表示されているのが「下がり天井」です。
間取り図でも載っていますが、マンションパンフレットの図面集では正確な高さをすることができます。
下がり天井は端にあることが多いので、家具の設置場所と重なります。
ギリギリ家具が置けるのと、ギリギリ置けなかったのでは大きく異なります。
置きたい家具の高さと図面集の「下がり天井」の高さから正確にその家具が置けるのかがわかるので、図面集を手に入れた段階でチェックしておきましょう。
最後に
図面集の寸法に縮尺の分母をかけると実際の部屋の大きさがわかります。
- 図面集の寸法×縮尺の分母=実際の部屋のサイズ
これで今ある家具が、希望する場所に配置できるのか、ドアや各とびらのの開閉でその近くの場所に物がおけるのかなどといった具体的なことがわかってきます。
引っ越ししてから「思っていたのとは違った」ということにならないように、図面集の段階で事前チェックしておきましょう。