マンションや一戸建てなどの物件探しをする時に、まず最初に決めておくべきことは物件購入の予算です。
では予算と言うのはどう算出するのでしょうか?給料、貯金、両親からの援助、住宅ローンなどいくつかりますね。
今回は物件購入の予算について、自己資金、援助金、借入金(住宅ローン)の3つの資金に分けてご紹介します。
1.自己資金
これまで貯金してきた預貯金のこと、頭金になります。この貯金全額を物件購入の頭金として使うのはやめましょう。
目安となるのは、最低でも3ヶ月分の生活費を差し引いた分の預貯金を計算しましょう。
また、子供の養育費は生活費以外に必要です。保育園、幼稚園、学校に通わせている子供がいれば、その3ヶ月分の教育費も差し引くことが必要です。
その他、医療費も考慮しましょう。
- 自己資金=預貯金ー(3ヶ月分の生活費・子供の養育費・医療費)
2.援助金「贈与」
親や祖父母からの資金援助のこと、「住宅取得等資金」と言います。これも頭金。最大1,200万円まで非課税で受け取れます(以前は1500万円だったが引き下げされた)。
非課税枠については、消費税額によって異なります。消費税8%と10%の非課税枠を表にまとめました。
参考:住宅取得等資金の贈与税の非課税のあらまし(国税庁:PDF)
消費税8%の場合の非課税額
契約日 | 住宅区分 | |
良質な住宅用家屋 | 一般住宅用家屋 | |
~2017年9月 | 1,200万円 | 700万円 |
2017年10月~2018年9月 | 1,000万円 | 500万円 |
2018年10月~2019年6月 | 800万円 | 300万円 |
消費税10%の場合の非課税額
契約日 | 住宅区分 | |
良質な住宅用家屋 | 一般住宅用家屋 | |
~2017年9月 | 3,000万円 | 2,500万円 |
2017年10月~2018年9月 | 1,500万円 | 1,000万円 |
2018年10月~2019年6月 | 1,200万円 | 700万円 |
今後どのタイミングで消費税10%に上がるのかはわかりませんが、もしなった場合は非課税枠は上がることがわかっています。
3.住宅ローン(借入金)
銀行などで住宅ローンなどを借り入れるお金のこと。
銀行から融資限度額まで借りると、確かに高額なマンションを購入することができますが、借入金額が大きくなるほど利子が発生するので、当然返済額も大きくなります。
返せる額を考慮しておきましょう。いくら住宅ローンを借り入れるかですが、物件価格の80%以下にするのが理想です。
まとめ
自己資金、援助金、借入金の2つに分けてご紹介しました。
自己資金と援助金を足した合計が頭金になります。頭金が物件価格の20%以上になるのが理想です。そうなった時に物件購入をスタートしましょう。また住宅ローンは物件価格の80%までに抑えるようにしましょう。
この2つの範囲内でおさまれば、住宅ローンを返済できるようになります。銀行で借りられる上限まで借りてしまうと、返せなくなってしまいますよ。
もし返せなくなると、折角手に入れた物件を手放さなければならなくなります。そうならないためにも、上で紹介した生活費、子供の教育費、医療費を残しながら、無理のない範囲での返済プランを立て、計画的に返済していくようにしましょう。