最近は新築マンションの価格が高くなり、間取りの数や部屋も狭いので、中古マンションも同時に検討されている方も多いと思います。
「中古マンションは部屋が広くて、立地条件も良いのでお買い得だ」という考えは確かにあります。新築だけのプレミアム価格もないですからね。
新築マンションにしようか?、中古マンションにしようか?、と両方を考えられている方に、中古マンションの選び方についてご紹介します。
中古マンションを選ぶ時は、長期的視点が重要
中古マンションを購入する前に、選び方を紹介します。まず中古マンション選びは長期的視点で考えることが重要です。
まず一戸建てと違い、マンションの今後の行方は、そこに住んでいるマンション住民たちが皆で決めて行かなければなりません。
マンションはいずれ古くなっています。道を歩けば外壁塗装をしているマンションをよく見かけます。しかし、老朽化した古いマンションの建て替えについては、実際の所、進んでいないのが現状なのです。
現在マンションに一番長く住んでいる人でも40~50年ほど。誰もが長期間生活をしたことがありません。その為、長期経過後が読みにくいのです。
住民たちが今から30年後、40年後、50年後、60年後といった状況を全員で考えて行かねばなりません。
中古マンションを購入すると、このようなことをいきなり直面することがあり得ます。先に知っておけば良かったとならないように長期的視点で考えましょう。
立地・耐震・管理を優先的に考える
中古マンション選びは立地条件、建物、管理の3つを優先的に考えて選びましょう。
1.立地条件
立地条件が良ければ、今後も長期に渡って価値が落ちにくいので、もし売却や建て替えとなった時に、比較的容易に事が進みます。色々な選択肢ができます。
何度も現地を歩きチェックをしましょう。
2.建物の耐震・免震
耐震&免震などが完了していれば、当然長くそして安心して住むことができます。
日本ではどの場所に住んでいても、長期的に見ると大地震が必ずやってきます。良いマンションだとそれらの準備ができているのです。
古いマンションは耐震基準が今ほど厳しくなかったため、大地震には対応できていません。
「旧々耐震、旧耐震、新耐震基準はいつからいつまで?その違いや変更点」という記事から築年数によって選ばない方が良いマンションが絞れます。
3.マンション管理
何年か毎に適切な修繕を行えば行うほど、マンションが長く持ちます。
最近のマンションの場合は、新築マンションが建設された時から長期的視野にいれた修繕積立が行われています。
しかしある年数を越えた中古マンションにはそれが無いので、現在築何十年以上の中古マンションでは、古いままで空き部屋が多く、修繕積立もされていないという状態です。
マンション管理が行き届いているのかを選ぶ段階でチェックすることが、その中古マンションの現状を知ることができるのです。
参考:修繕積立金が安い場合は要注意、中古マンション購入前に知っておきたいこと
まとめ
中古マンションの選び方、長期的視点に考えることが重要視点で考えるということをご紹介しました。
日本は大きな地震を2つ以上経験しています。阪神淡路大震災、そして東日本大震災など。この地震を境にマンションの建築方法や管理に対して、より安全に建てられるようになっています。
それを考えると、それ以前の中古マンションには耐震問題やマンション管理などの問題が隠れているのです。